愛媛県宇和島市津島町槙川の市有温泉施設「祓川温泉」に、間伐材や廃材などの木質バイオマスを燃料とするボイラー2台が導入され、30日、完成火入れ式があった。市によると、県内温浴施設への同型ボイラー導入は初。
 市によると、従来の灯油ボイラーは燃料費高騰で経営を圧迫。新ボイラーは燃料を地元林業関係者から買い取り、年間300万~400万円かかっていた燃料費をほぼ半減できる。温室効果ガス削減も期待されるという。
 総事業費は約3250万円。県の補助金や市のふるさと宇和島応援基金などを充て、照明器具の発光ダイオード(LED)化と本館2重サッシ化もした。
 式では石橋寛久市長が「燃料費の負担を地域で盛んな林業、木を生かして補えるのは大変うれしい」とあいさつ。ボイラーに点火し、地元関係者らと建屋などを見学した。