核廃絶「節目の年に」 松山で原爆死没者慰霊祭
原爆死没者合同慰霊祭・墓前祭が21日、愛媛県松山市立花4丁目の石手川緑地内の慰霊碑前であった。参列した被爆者や遺族ら約40人は、広島、長崎の原爆投下から70年になるのを前に「被爆者が生きている間に核兵器をなくす節目の年にしたい」と、核廃絶や脱原発への思いを新たにした。
原水爆禁止愛媛協議会と県原爆被害者の会が開き、48回目。愛媛原水協の永瀬勉理事長(72)は、ロシアのプーチン大統領がクリミア編入に際し核兵器使用の準備をしていたと発言した問題などに触れ「核兵器使用の恐れは現在も続いている。核兵器をなくさない限り、私たちの安全安心はない」と訴えた。
被害者の会の中路義教会長(88)は「核兵器は人間の命をむしばむ悪魔の兵器」と批判。東京電力福島第1原発事故を受け「地震列島で原発の再稼働を許してはならない」と主張した。