愛媛県西条市出身のテノール歌手秋川雅史さんが歌う「千の風になって」をテーマにした「千の風モニュメント」が、西条市大町の西条図書館北側の緑地に設置された。除幕式が21日あり、市民ら約300人が合唱などで完成を祝った。
 モニュメントは、元劇団四季の美術部長・土屋茂昭さんがデザイン。直径約4.2メートルで、石鎚山系の青石で作ったドームを自噴水「うちぬき」をイメージした小さな白い石が囲む。
 西条市では8年前から市民団体が中心になって「千の風のまちづくり」を推進。今回は、市民グループ「『千の風』手紙プロジェクト」(越智将文委員長)が全国から寄付金を募って制作し、市に寄贈した。
 除幕式には曲の訳詞・作曲者新井満さんも出席。青野勝市長が「モニュメントや歌、手紙などを通して全国に西条市をさらに発信したい」とあいさつし、新井さんらとともに幕を引いた。