愛媛県松山市高浜6丁目の巨石群を研究している松山・白石の鼻巨石群調査委員会(仲矢文和代表)は春分の日の21日、同市梅津寺町の高浜公民館で研究発表会を開いた。約20人が参加し、限られた時期だけ巨石の隙間から差し込む夕日の観賞と合わせ、自然や歴史の奥深さに感じ入った。
 研究発表で、同会の篠沢邦彦研究員が、日本には古くから巨大な岩を祭る信仰があり、同巨石群のように配置や造形が太陽と連動し神話と関係があるものもあると説明。石と太陽は日本の伝統や歴史、文化を示すと強調した。阿波古事記研究会の三村隆範副会長は「四国は始国」と題し、古事記から歴史を読み解いた独自の学説を披露した。