伊予鉄道(愛媛県松山市)は18日、坊っちゃん列車を含む路面電車内にWiFi(ワイファイ)環境を今月下旬にも整備すると発表した。スマートフォンを使う外国人旅行者の受け入れ体制強化が狙い。同社によると、路面電車内で誰もが無料で利用できるワイファイサービスは全国初という。
 また、同社は自転車を活用した県の観光振興策を後押ししようと、伊予鉄グループの電車、バス、タクシーの車両を活用してサイクリストの利便性を高める新事業も4月4日から展開する。
 郊外電車では、昨年9月から実証実験中の「サイクルトレイン」を本格運行させる。土日祝日が対象で、料金は自転車1台100円(別途乗車運賃が必要)。積載可能台数は1列車10台。
 バスでは松山―三崎特急線と面河線で、自転車を積載できる「サイクルバス」を毎日1両ずつ運行。佐田岬半島や石鎚山方面で手軽にサイクリングを楽しめるようにする。両線とも料金は自転車1台100円(同)で、積載可能台数は1両2台。タクシーは車両5台に、自転車を積める装置を取り付ける。料金は自転車1台200円(別途タクシー運賃が必要)。