愛媛県今治市宮窪町宮窪の宮窪中学校(62人)の閉校式が17日あり、在校生や地域住民ら約200人が、思い出が刻まれた母校に別れを告げた。
 1947年に宮窪村立宮窪中として誕生し、翌年に村民の寄付などで校舎が完成した。49年に宮窪村・大山村組合立大島東中、54年には宮窪町立宮窪中と改称、68年間で5753人の卒業生を送り出した。
 2015年4月からは吉海中学校(同市吉海町幸新田)と統合し、吉海中の校舎を使い大島中として新たな歴史を刻み始める。
 式で村上克志校長は「統合に一抹の心配はあるだろうが、大島中での生徒の学びと成長の姿が、憂慮を解消するだろう」とあいさつ。生徒代表が校旗を返納し、17日に卒業した二階堂晴香さん(15)が「桜の時季に新入生を迎えられないのは本当に残念だが、吉海中との統合は新しい時代への第一歩だと信じ前に進んでいく。宮中魂を心に刻んで生活することを約束する」と宣言した。