愛媛県鬼北町が本庁舎南に建設していた別館(同町近永)が完成し、14日、設計士や建築士を対象にした見学会があった。約30人が、町産材と、国登録有形文化財の本庁舎(1958年建設)を設計した米国人建築家アントニン・レーモンドの技法を生かした建物に見入った。
別館は木造平屋で床面積494平方メートル。主に町産ヒノキを使い、中央には樹齢250年のカエデの柱を配置。レーモンドが設立した東京の事務所が設計し、丸太や半分に割った丸太を三角形に組み合わせて強度を高める技法「レーモンドトラス」を採用した。工期は2014年4~12月、事業費約2億9400万円。15年1月5日から業務が行われている。