過疎集落に新たな特産品を開発して活性化につなげようと愛媛県新居浜市別子山で14日、メープルシロップ原料の樹液が取れるサトウカエデの苗木1800本を植栽した。
 過疎地対策の国交付金を活用した別子校区連合自治会(和田輝世伸会長)の「別子山未来プロジェクト」の一環。同会は2014年6月から別子山大野地区の斜面約1万2000平方メートルを個人から借りて野生動物用防護ネットで囲うなどの準備を進め、苗木はカナダの業者から輸入した。
 14日は地域住民や市職員ら約60人が植栽作業に参加。険しい斜面にクワやスコップで2~2.5メートル間隔で穴を掘り、「大きくなれよ」と愛情を込めて、高さ約1.5メートルの苗木を植えた。