シダレウメ移植1年、名所復活期待 愛媛県森の交流センター
季節の花木が楽しめる愛媛県森の交流センター(東温市田窪)で、春の名物として親しまれてきたシダレウメ。敷地内への県警機動隊庁舎の移転工事に伴い、1年余り前に18本が梅園から敷地東側に移植された。3分の2が枯れたが、残る木は少ないながらも花をつけ、新たに植えた若木の成長と併せて名所復活が期待されている。
県森林整備課によると、梅園には前身の県緑化センター開園(1977年)当初からのシダレウメが26本あった。樹勢の衰えが見られ、業者から「移植しても根付く確率は低い」と指摘されたが、花を楽しみにしている人が多いことから移植を決定。昨年2月、比較的状態の良い木を、幹に栄養が集中するよう枝を大幅にカットした上で移した。
12本は枯れてしまい、今年1月下旬から2月上旬にかけて撤去し、代わりに若木25本を植えた。残りの6本は以前と比べれば枝ぶりが寂しく、花のつき具合も少ないものの、2月中旬ごろから順次ピンクや白のかれんな花を咲かせている。