南海トラフ巨大地震に伴う津波に備える避難訓練が9日夜、愛媛県松山市南吉田町の松山空港であり、航空会社やレストランなど13機関の従業員ら78人が、空港利用客の避難誘導手順や経路を確認した。
訓練を主催した松山空港ビルによると、これまで各航空会社での訓練はしていたが、空港内のテナントなども参加した全体での実施は初めて。
訓練は大津波警報が発令され、約10メートルの津波が伊予灘から押し寄せたとの想定で実施した。館内放送で「大津波警報が発令されました」とのアナウンスが流れると、ビル内の企業の職員や警備員らが、利用客を安全な3階展望デッキへ導くため「こちらから避難してください」などと声を掛けた。