愛媛県四国中央市の四国中央病院主催の「第3回がんフォーラム」が1日、同市三島宮川4丁目の市福祉会館であった。同病院の医師と看護師が、地域で受けられるがん治療の現状や、予防・検診の重要性を説いた。
 田村貴央産婦人科部長は乳がん・卵巣がん発症の10人に1人は遺伝性で、40歳以下での乳がん▽複数の原発性乳がん▽卵巣がん▽男性乳がん-などの発症例が近親者にあった場合、その可能性が高いと指摘。該当者は一般の人と比べて発症率が乳がんで5~10倍、卵巣がんで10~60倍として警鐘を鳴らした。
 特定の遺伝子変異が原因で、血液検査で確認でき、「身内の発症予防や早期発見につながり得る」一方、国内では検査が保険適用外のほか、リスク低減のための予防手術には賛否があるとした。