多様な鉱物を一堂に集めた企画展「教授を魅了した大地の結晶」が新居浜市大生院の愛媛県総合科学博物館で開かれており、広島大大学院理学研究科の故・北川隆司教授(1949~2009年)のコレクションから厳選した約200点を展示している。4月5日まで。
 北川教授は鉱物の基礎研究に始まり、地滑りと粘土鉱物の関係や花こう岩の風化メカニズムなど災害に関する研究まで幅広く手掛けた。熱心な鉱物収集家で世界各地から集めた標本は2000点に上る。
 企画展では良質な標本を化学組成別に紹介。ダイヤモンドや自然金をはじめ、別子銅山でも多く産出された黄銅鉱、西条市の市之川鉱山が産地として世界的に有名な輝安鉱、六面体で金のように輝く黄鉄鉱などがずらり。愛媛大が生んだ世界最硬質の人工ダイヤモンド「ヒメダイヤ」も展示している。