2014年3月に閉校した愛媛県八幡浜市の旧日土東小学校(日土町)で28日、地元住民らによるひな人形の展示が始まった。教室や廊下など至る所に華やかな人形が飾られ、歴史ある木造校舎は久しぶりににぎやかな雰囲気に包まれている。4月26日までの土、日曜日の午前10時~午後3時に無料公開する。
 市北部の山あいにある旧日土東小は児童数の減少などで閉校したが、木のぬくもりを感じさせる1951年築の校舎を活用しようと、二宮嘉彦さん(62)ら住民有志がひな人形の展示を企画。閉校直前にも開催しており、現在は隣の地区にある日土小学校へ通う児童も参加して、飾り付け作業を進めてきた。
 かつて5・6年生が使っていた教室では当時の机の上に人形が飾られ、校庭側から差し込む穏やかな春の日差しを浴びていた。