愛媛県八幡浜市教育委員会のいじめ対策委員会(宇都宮均会長、28人)は26日、市内の小中学生にスマートフォンなどの通信機器を「午後9時以降は使わせない」とする学校や家庭向けの提言をまとめた。全国でインターネットを通じた犯罪やいじめが起きていることなどを受けた対応。
 市教委が2月に行った小学6年生と中学3年生(計約540人)の調査結果が報告され、小6の23%、中3の25%が携帯電話を所有していた。多機能なスマホの割合が近年急増しており、ネットでの悪口や迷惑メールといった被害に遭った割合は小6で7%、中3で19%あったという。
 提言には、夜間利用で子どもの生活習慣の乱れにつながることも懸念されるため、家庭で使い方のルールを作ることや、有害サイト接続を制限するフィルタリングを必ず設定することの2点も盛り込んだ。