八幡浜市が漁協へ2350万円支払い、和解へ
八幡浜漁協が愛媛県八幡浜市に市有地の所有権移転登記を求めていた訴訟で、市は23日、移転登記の代わりに漁協に2350万円を支払って和解する方針だと発表した。漁協は和解に応じる考えで「互いに納得した金額だ」と話している。
訴状によると、土地は同市川上町川名津の3筆計2133平方メートルで、国道改良工事に伴って市が1999年に隣接する漁港を埋め立てて造成。市は89年、埋め立て10年後に漁協名義とするとの「協議確認書」を当時の市長名で作成して漁協と交わしていた。
しかし実現されなかったため、漁協は所有権の移転登記を求めて2014年2月に松山地裁大洲支部に提訴。市は「確認書は無効」として争う姿勢を示していた。