愛媛県伊予市双海町閏住地区で菜の花が見頃を迎え、春の訪れを告げている。JR予讃線沿線では、国道378号を行き交う人が車を止め、青い海に映える黄色の花々を楽しんでいる。
 閏住公民館長の久保宗陽さん(57)によると、地区住民が約25年前、線路と道路の間の斜面数百メートルで菜の花を育て始めた。現在は全17戸の住民が総出で種まきや草刈りなどをしており、今年は20キロ分の種をまいた。
 21日もカメラを手に大勢が訪れた。土日祝日に運行する観光列車「伊予灘ものがたり」は、菜の花畑の近辺をゆっくりしたスピードで通過。乗客が立ち上がって車窓からのぞき込み、春の風物詩を堪能していた。