自転車に乗る生徒の安全のために、愛媛県内の全ての県立学校が2015年度から、自転車通学生のヘルメット着用を義務化することが18日、分かった。自転車通学生ではない生徒を含め、全ての約3万人にヘルメットを無償で配布する予定という。県教育委員会は「都道府県レベルでの取り組みは全国で初めて」としている。
 県内では14年、自転車の県立高校生の死亡事故が相次いだ。
 3月には松山市の市道交差点で、中型ダンプカーが、卒業式に向かっていた3年生の男子生徒(18)と衝突。12月には松山市の県道交差点で、中型トラックが、帰宅中だった1年生の男子生徒(15)と衝突。生徒はともに頭を打ち死亡した。
 こうした事故を受け県高校PTA連合会、県高校長協会が主体となり、全ての県立学校でのヘルメット着用の推進を決めた。