急患センター事務不備 外部監査「管理意識が希薄」
愛媛県松山市保健所の地域医療行政をテーマにした2014年度の包括外部監査に当たっていた渡辺修公認会計士は17日、監査報告書を野志克仁市長に提出した。市急患医療センター(萱町6丁目)の運営事務の一部に不備を指摘し、小児科開業医不足への対応も促した。
報告書では、多数の個人情報が蓄積されるセンターの医療事務システムで、端末が物理的に持ち出し可能でパスワードも設定されておらず、市の情報セキュリティーの基準を満たしていないと指摘し、速やかな改善を求めた。
毎月の医薬品の在庫確認で、リストと実際の在庫数が合わない原因の調査・分析も未実施だった。
診療報酬の請求額と入金額の差が13年度に約116万円あったことも判明。審査支払い機関に対する請求手続きの不備が原因とみられ、改善を提案した。