愛媛県は10日、西条市の養豚場で子豚約330頭が豚流行性下痢(PED)を発症したと発表した。県内で7例目。過去6例と違い同養豚場ではワクチンを接種しており、同課は「これまでより子豚が死ぬ割合は低くなるはずだ」としている。
県畜産課によると、農家が9日午後、県東予家畜保健衛生所に病状を報告。県の遺伝子検査でPEDと判明した。死んだ豚はいない。
PEDは昨年10月に国内で7年ぶりに発生し、県内では今年4月に初確認された。国内で感染が急拡大したためワクチンが不足していたが、5月中旬から県内でも流通。感染拡大を防ぐため、県はワクチン接種を進めている。これまでに県内養豚場の約7割が接種を済ませた。