町産スギ使用あずまや完成 久万高原・駄馬地区
愛媛県久万高原町直瀬の駄馬地区で12日、住民手作りのあずまやが完成した。町内産のスギを使い、総出の作業で約1カ月。住民らは「これまで地域で集まるいい場所がなかったが、やっとできた。うれしい」と喜んでいる。
17世帯が自治会に加入する同地区には集会所などがなく、これまで地域の集まりごとは自治会長宅の庭などで行ってきた。そこで、自分たちの力で交流場所を造ろうと6月上旬に着工。住民各自が人脈を駆使して材料集めなどに駆け回り、地元の大工が中心となって休日に大勢が汗を流して、高さ約4メートル、広さ約15平方メートルの建屋が出来上がった。
12日は25人ほどが集まり、バーベキューをして完成を祝った。直瀬川沿いの涼やかな立地で、手作りのベンチやテーブルなどが並ぶ設備はキャンプ場も顔負けの充実度。訪れた人たちは「涼しくていい場所」「立派なものができて良かった」と歓談しながら食事を楽しんでいた。