第53回愛媛マラソンが8日、行われる。松山市の中心部発着になって6回目。コースを変更した2010年は4000人弱だったレース参加者は毎年増え、今回大会は過去最多の1万人以上がエントリーしている。一方、主催者側は安全な大会へ態勢強化を図っている。
 昨年の大会で、参加ランナーがレース中に帰らぬ人となる不幸があった。今回大会では、突如心肺停止などが発生した際に早期に発見、連携できる態勢を目指す。
 コースを走りながら緊急時の応急措置を行う救護のランナーは、陸上自衛隊松山駐屯地をはじめ医師、中予地区の消防士などにも依頼し、前回の13人から50人以上に増やした。さらに自動体外式除細動器(AED)も前回の20台から42台に。救命講習を受けた県内の自転車愛好者らが自転車隊として12カ所に待機、緊急時にAEDを持参し駆けつける仕組みもつくった。