愛媛県今治市の中心市街地のかつての風景や行事写真を集めた「あの日の情景」が6日から、同市常盤町2丁目のしまなみパティオと今治商店街で始まる。企画した市職員有志による自主研究グループは「古き良き時代を参考にして、市民にまちの現状と将来像を考えてもらえれば」と期待している。
 グループは地域活性化を目的に2014年6月設立。8~11月に写真を公募し、市内外の13人から約250枚が寄せられた。このうち1913~96年に撮影された約200枚をA3サイズに拡大し、5日、パティオ内と商店街の柱やシャッターに掲示していった。
 08年に半世紀の歴史に幕を閉じた今治大丸が建つ前のドンドビ交差点(72年)、天守がまだ再建されていない今治城吹揚公園(59年)、JR今治駅近くの踏切を駅員が手動で開閉する様子(74年)など、今ではなくなってしまった光景の数々を鑑賞できる。