四国新幹線の実現を目指すシンポジウムが3日、愛媛県西条市神拝の市総合文化会館で初めてあった。中村時広知事ら四国4県の知事や副知事、JR四国社長らが「夢の鉄道」への展望や期待を語り、第一歩を踏み出した。
 4県と四国経済連合会でつくる四国の鉄道高速化連絡会、四国鉄道活性化促進期成会が主催し、約800人が参加。中村知事は「情報や現状を把握し、実現不可能ではないことを確認してほしい」とあいさつした。
 パネル討論でJR四国の泉雅文社長は「線路を直さないと、これ以上の速達性は望めない」と説明。中村知事は、実現による移動時間の短縮で「ビジネスマッチングやライフスタイルなどを四国、瀬戸内圏域で考える必要が出てくる」と訴え、整備計画への格上げに向け、県民の機運上昇も期待した。