火渡りで幸福祈願 松山・文殊院
願いの成就や健康などを祈願する恒例の火渡りが16日、愛媛県松山市恵原町の別格霊場文殊院(荒井浩忍住職)であり、県内外の信者やお遍路さん約400人が一年の幸福を願った。
荒井住職によると、毎年1月16日に行っており、100年以上続いているという。四国霊場開創1200年を記念し、弘法大師にゆかりのある寺でつくる四国別格二十霊場会の結願法要も兼ねた。
境内で参拝客の般若心経が響く中、霊場会の住職らが「身体健康」や「受験合格」など参拝客の願いが書かれた木札「添護摩」を火の中に投げ込んだ。火が収まると、参拝客は僧侶に続いて次々に灰の上をはだしで渡り、手を合わせていた。参拝客の無病息災を願い、空手家2人が拳で餅をついて振る舞った。