認知症の高齢者が安心して暮らせる地域づくりを目指し、愛媛県今治市は14日、市中心部で関係機関が連携して徘徊(はいかい)者を捜索する模擬訓練を初めて実施した。
市によると、65歳以上の市民の12%に当たる約6500人が認知症という。訓練は1月から開始した「市認知症高齢者等見守りネットワーク事業(いまからネット)」の一環で、市、市社会福祉協議会、今治署、金融機関などが参加した。
認知症の80代男性が自宅で朝食を食べた後、行方不明になり、家族から捜索依頼があったとの想定で開始。市高齢介護課が、男性の写真や特徴を記した資料を作り、病院や銀行など155の協力機関にメールとファクスで送信した。