伊方原発全基停止、きょう13日で3年
東京電力福島第1原発事故の影響で四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の全3基が運転を停止してから、13日で丸3年となる。原発への不安感と運転再開を求める声が渦巻く中、国の原子力規制委員会は伊方3号機の審査を行っているが、現時点で再稼働のめどはたっていない。
規制委の審査は当初「早ければ半年程度」とも目されていたが、2013年7月の開始から1年半が経過。14年12月には最大の焦点とされてきた耐震設計の目安となる最大規模の揺れ「基準地震動」がほぼ固まり、審査はヤマ場を越えたとされるが、終了の時期は依然見通せない。
再稼働には「地元」の同意も必要。9月に1番手で審査に合格した九州電力川内原発(鹿児島県)は立地する薩摩川内市と県の同意を取り付けた。ただ福島第1原発事故では立地自治体だけでなく周辺自治体も大きな影響を受けている。伊方3号機の同意の対象自治体や手続き方法は示されていないままだ。