サッカーの全国高校選手権第2日は31日、千葉市のフクダ電子アリーナなどで1回戦15試合が行われ、愛媛代表の松山北は2―3で矢板中央(栃木)に惜敗した。松山北は前半に2点を挙げたが、後半に追い付かれ、ロスタイム直前に勝ち越された。
 インターハイ2回戦敗退の悔しさを胸に、再び全国の舞台に立った松山北。2009年度大会ベスト4、11年度は8強の強豪を相手に奮闘したが、初戦を突破することはできなかった。
 前半は渡部監督が「狙い通り」というように、速いパス回しで主導権を握った。ボールを奪われても人数をかけて体をしっかり寄せて対応、前を向かせなかった。攻守がかみ合い、開始直後に右サイドから1年生村上拓が先制、32分には2年生柳田がミドルシュートを決め、2―0といい形で折り返した。
 後半は「別のチームみたいだった」(夏井)とギアを上げる相手に空中戦で競り負ける場面が増えた。高さへの対策としてFWの田中を身長186センチの高地に交代。しかし、運動量も落ちてリズムをなかなか取り戻せず自陣ゴール前で猛攻を防ぐ苦しい展開が続いた。ロスタイムにもゴールに迫ったが及ばなかった。