「自転車の聖地」で観光協力隊員募集 今治市
愛媛県今治市は2015年度からの地域おこし協力隊員として、自転車を活用した観光振興に取り組む隊員を募集している。市観光課によると、瀬戸内しまなみ海道をサイクリングの聖地として売り出すため、ソフト面の受け入れ態勢を充実するのが狙い。自転車に特化した隊員は全国的にも珍しいという。
しまなみ海道は自転車専用道が設けられ、多島美を眺めながらサイクリングを楽しめる世界有数のコース。14年7月の自転車道通行料無料化や10月の国際サイクリング大会などが追い風となり、自転車人気が続いている。
県と市は、海道沿道に目的地の方向や距離が分かる「ブルーライン」を引き、外国語の道路標識を設置するなどハード面の整備を進めている。一方、人材育成などソフト面は道半ば。外国人客からは英会話ができ、自転車の知識を持った観光ガイドを求める声もあり、隊員募集を決めた。