愛媛県東温市見奈良の坊っちゃん劇場で上演中の「鶴姫伝説~瀬戸内のジャンヌ・ダルク」に出演している俳優四宮貴久さん(38)が来春、渡辺謙さん主演のミュージカル「王様と私」で米ブロードウェーデビューする。長年の夢だったという四宮さんは「坊っちゃん劇場で日本人としての誇りを学んだ。胸を張って舞台に立ちたい」と意気込んでいる。
 四宮さんは岡山県出身。国立音楽大卒業後に渡米し、約8年間、ミュージカル俳優として活動した。同劇場では鶴姫伝説のほか、「誓いのコイン」(2011年)、「幕末ガール」(12年)に出演している。
 「王様と私」は1951年に初演され、その後も再演が重ねられている名作。四宮さんは、舞台関係者の組合のウェブサイトを通じて出演者オーディションに応募した。10日間にわたるワークショップ形式の審査を経て、コーラスや群舞などで舞台に厚みを出すアンサンブルの一人に選ばれた。