避難所もっと身近に 松山・星岡町内会が独自に指定
愛媛県松山市石井地区に23ある町内会の一つ「星岡町内会」(約3100人)が、福祉施設や幼稚園などを独自の「災害時避難場所」に指定し、案内板を設置する取り組みを進めている。池田秀雄会長(79)は「身近に一時避難できる場所を確保し、普段からひと目で分かるようにして住民の防災意識を高めたい」と話している。
町内には、市の指定緊急避難場所として「星が岡公園」(星岡3丁目)があるが、池田会長によると、小学校など指定避難所は町内会のエリア外で、避難所まで距離がある住民もいるという。
星岡町内会は2013年にエリアを10区域に分け、各区域で高齢者や障害者らの避難を支援する仕組みの構築に着手。公園や寺院、温浴施設、教育施設などエリア内外計11カ所を避難場所に指定した。今年10月には案内板(縦60センチ、横90センチ)設置も開始。12月中旬までにサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、幼稚園、認定こども園などの4カ所に取り付けた。