松山市意見公募 関心低く反応ゼロも
行政が計画策定や条例制定の前に市民に意見を求めるパブリックコメント(意見公募)。愛媛県松山市では2014年4~12月に14件で実施したが、反応が皆無だったものも複数あった。市民参画の根拠となる制度だが、意見を全く反映していない案件もあり、周知の在り方や市の姿勢が問われている。
意見公募する計画や条例の案は市ホームページ(HP)や市役所・支所で閲覧できる。市は募集後、一定期間を置いて意見の概要や計画・条例への反映の有無、理由などをHPに載せている。
4月以降これまでに最も多く意見が寄せられたのは、「第2期市中心市街地活性化計画(案)」で18件。意見を踏まえ通行量調査の計測地点を追加し、「緑化活動の推進」を「効果的な緑地の整備(市民や事業者の協力による)や景観に配慮した空間整備」と記載を改めるなど5件を計画に反映した。都市デザイン課は「より踏み込んだ問題意識の意見を採用した」とする。