中国四国百貨店協会が19日発表した愛媛県内百貨店2店の11月の売上高は、前年同月比0.2%増の45億1290万円で、8カ月ぶりに前年を上回り、4月の消費税増税後初めてのプラスとなった。催事効果などで高級ブランド品のアクセサリーの販売や歳暮が好調だった。
 同協会は「消費回復へ明るい兆しが見られたが、地方百貨店の持ち直しにはまだ時間がかかりそうだ。年末商戦を盛り上げたい」としている。
 店舗別では、いよてつ高島屋が0.6%減の28億6866万円。バッグや靴など身の回り品が15.5%増、食料品も0.9%増と伸びた。大型催事があった前年の反動で貴金属などの雑貨が12.5%減、衣料品も1.2%減だった。
 松山三越は1.8%増の16億4423万円で、増税後初めてプラスに転じた。アクセサリーなどの身の回り品が9.9%増、美術品の売れ行きが良く雑貨も5.1%増だった。一方、食料品が5.3%減、衣料品は0.8%減と伸びなかった。