大王製紙(愛媛県四国中央市)は15日、円安などによる原材料価格の上昇を受け、印刷・情報用紙の全商品と、精密機器のクッション材などに使われるキャリアテープ原紙といった特殊紙の一部の出荷価格を2015年2月出荷分から10%以上引き上げると発表した。
 同社によると値上げは塗工紙、上質紙などの印刷用紙、ノーカーボン紙などの情報用紙ともに13年10月以来。
 今夏以降の急激な円安で輸入チップやパルプの調達価格が大幅上昇したほか、国内古紙価格の上昇も重なった。同社は「費用低減に取り組んできたがコストアップ分を吸収しきれないため、価格転嫁せざるを得ないと判断した」としている。