県人初の冬季五輪選手として2010年のバンクーバー大会など、五輪に2度出場した松山市出身でスノーボード男子ハーフパイプ(HP)の青野令(27)=スノーフレンズボードクラブ=が16日、今季限りで現役を引退する意向を表明した。愛媛新聞の取材に対し、引退の理由について「けがも多くなり、体力的にきつくなってきたから」と話している。
 青野は桑原中出身。松山城南高1年の07年ワールドカップ(W杯)で日本人初の種目別優勝を果たし、09年と16年にもW杯種目別優勝に輝いた。松山大在学中の10年バンクーバー五輪(9位)、日体大在学中の14年ソチ五輪(予選敗退)に2大会連続で出場。平昌五輪では日本代表のコーチを務めた。
 最後の大会出場は、国内が全日本選手権(25日、岐阜県郡上市)、海外がUSオープン(3月5日~、米コロラド州)となる予定。「家族も見に来るので負けないようにしたい」とコメントした。今後のことは決まっていないという。