段ボールの甲冑(かっちゅう)を身に着けて走る駅伝「森の国戦国武者伝走大会」が30日、愛媛県松野町延野々の道の駅「虹の森公園」を発着点にあった。県内外から集まった31チーム約240人が、中世の山城や史跡が点在する山里を舞台にたすきをつないだ。
 地域資源を再発見し発信しようと、町や町商工会などでつくる実行委員会が2012年から毎年開催。参加者が事前に作った段ボール製の甲冑姿で、1チーム5人が計14.6キロを走る。
 開会式では、かわらけ割りなど戦国さながらの「出陣の儀式」でムードを盛り上げ、午前10時すぎ一斉にスタート。サッカー日本代表のユニホームや、セーラー服をデザインしたよろいもあり、沿道からは声援と笑い声が上がった。最難関の国史跡「河後森城跡」の山道を走る選手は、攻め入る武将のような険しい表情で、懸命に駆け抜けていた。