話芸のプロから伝える力を学ぼう―。愛媛大教育学部卒の落語家古今亭菊志んさん(43)を招いた「魅力的な話し方講座」が27日、松山市文京町の愛媛大であり、後輩の学生ら約80人が、先輩の軽妙な語り口を楽しみながら話術のこつを教わった。
 菊志んさんは、お世辞を言ったことのない男が赤ん坊をほめようとする古典落語「子ほめ」を披露して会場を沸かせ、テンポの緩急や声の強弱、間のとり方など、聞き手に集中してもらうための工夫を解説した。
 演目への導入部に当たる「枕」では、高座で使う道具の説明から始め地方巡業、人付き合いと、少しずつ学生に身近な話題へとつなげて本編に入ったと振り返り「自分に関係があると思わせること」が話のつかみのポイントと説明した。