制御不能と誤判断 松山・ヘリ不時着
2013年3月16日に愛媛県松山市浅海原の竹やぶに小型ヘリコプターが不時着した事故を調査していた国土交通省運輸安全委員会は27日、巡航中にエンジンが過回転し制御不能になったと男性機長(52)=広島県福山市=が誤って判断し、適切に対処できなかったのが原因などとする報告書をまとめた。
報告書によると、ヘリは飛行中にエンジンとローターの回転数が上昇。実際に異常な高回転となったのはローターのみだったが、機長はエンジンが制御不能となったと判断し、不時着を決断したと推定した。
ヘリは13年3月16日午前9時半ごろ、機長と同乗者1人が乗り込み、広島県福山市の場外離着陸場を松山空港に向け出発。不時着した際、機体は大破し、機長が軽傷を負った。