農作業の重い負担を軽減するロボットスーツの実演会が27日、愛媛県八幡浜、宇和島両市であり、急傾斜地での力仕事が多いカンキツ生産での活用に期待が集まった。
 介護分野でも注目されるロボットスーツを農業用に開発しているのは和歌山大の八木栄一特任教授(65)と佐藤元伸特任助教(46)。愛媛での実証事業実施も視野に入れる県が生産現場の反応を見ようと両氏を招いた。
 腰を中心に装着するスーツは二つのモーターで、収穫した農産物運搬や斜面の歩行を楽にする仕組み。手袋や靴に付いたスイッチで動作に応じたサポート力が働き、コンテナの持ち上げ作業では10キロ分軽くなるという。
 八幡浜市江戸岡1丁目のJA西宇和本店であった実演会には生産者や行政関係者ら約40人が参加して効果を体験した。