農地ごとに気象予報 試用版完成、松山で説明会
農地ごとの細かな気象予報システムを開発している「坂の上のクラウドコンソーシアム」が試用版を完成させ、愛媛県松山市久米窪田町のテクノプラザ愛媛で26日、利用者説明会を開き、農業関係者らに活用を呼び掛けた。
コンソーシアムは野本農園(松山市)や県内IT企業3社、民間気象会社ハレックス(東京)などで構成。農林水産省の補助を受けて本年度から3年計画でシステム開発を進めている。
システムはインターネットを通じて情報を処理するクラウド技術を使い、1平方キロ単位で最大72時間先までの気象予報を利用者に提供。気象の急激な変化などが予想される場合にはメールで危険性を伝え、利用者に対策を促すことができる。
7月から松山市と八幡浜市のかんきつ園2カ所で実証実験を行っており、来年4月ごろからのシステム販売を計画。2015~16年度で予報の長期化や収穫予測機能などの追加に取り組む。