久万高原でエコツアーガイド養成講習会
地域の自然を案内するエコツアーガイドの養成講習会が23、24の両日、愛媛県久万高原町直瀬の国民宿舎古岩屋荘であり、県内外の23人が、ガイドとしての心構えや技術などを学んだ。
自然環境の保全と利用、地域振興の両立を図るエコツーリズムの普及につなげようと、県や西条市、久万高原町などの関係者でつくる県石鎚山系エコツーリズム推進協議会が開催。鹿児島県の屋久島や北海道の知床など、エコツーリズムの先進地から訪れた講師が、具体的なガイドの方法などを指導した。
群馬県や福島県などにまたがる尾瀬国立公園でガイドの育成に携わっている安類智仁さんは、保護と利用の適切なあり方を考えるため、関係者が何度も話し合い、4年がかりで「尾瀬ビジョン」と呼ぶ基本方針をまとめたことを紹介。「自発的に自然保護に取り組みたいと考える人を育てることが一番効いてくる」と呼び掛けた。