遠藤関招き西予・野村で乙亥大相撲
江戸時代後期からの伝統を誇る「乙亥大相撲」が24日、愛媛県西予市野村町野村の乙亥会館で始まった。人気力士の前頭遠藤関(追手風部屋)らを招いた稚児土俵入りや、全国唯一のプロ・アマ力士の対戦などがあり、満員御礼となった観客約3500人を盛り上げ、相撲一色に染め上げた。25日まで。
乙亥大相撲は1852(嘉永5)年に起きた大火災の厄よけとして、旧暦10月の乙亥の日に奉納相撲を始めたのがきっかけ。祈願相撲は1952年に終わったが、以後地方祭として定着。今年で163回目となった。
24日は、遠藤関と前頭隠岐の海関(八角部屋)が赤ちゃんの健やかな成長を願う稚児土俵入りで登場。2人は稚児51人を順番に抱えて土俵へ上がり、力強く四股を踏んだ。赤ちゃんは声を上げて泣きだしたり、しっかりと前を見据えたりなどそれぞれで、会場からは大きな拍手が送られた。