住民丹精、棚田のコスモス開花 西条・河之内
愛媛県西条市河之内の棚田で、天川集落の地元住民が手塩にかけて育てているコスモスがピンクや白の花を咲かせ始めた。
天川集落は大明神川の上流域にあり、西部の尼ケ谷には数十枚の棚田(2.2ヘクタール)が連なる。コスモス栽培は農家の高齢化や獣害などで荒れていく棚田を守ろうと、農業山内強さん(65)が提案し、農家6戸が2011年に本格的に始めた。
山内さんによると、今年は9月10日に休耕田0.7ヘクタールに種をまき、施肥や除草などの手入れをしてきた。種まき後の小雨や低温などの影響で例年に比べて花が少ないが、開花は例年通りで現在四分咲き。見頃は今月末ごろになりそうだという。
コスモスまつり初日の22日は、高齢者らがのどかな風景や山並みの紅葉などを楽しみながら散策。住民は慌ただしく販売用の地元の米や野菜、柿、山芋汁などを準備していた。
コスモスまつりは22~24日と29、30の両日開催。