鹿鳴館の調度品など展示 松山・坂雲ミュージアム特別展
明治期の建築物などを保存・展示する愛知県犬山市の「博物館明治村」の所蔵品を集めた特別展「デザインの黎明(れいめい)」が、愛媛県松山市一番町3丁目の坂の上の雲ミュージアムで開かれている。外国人をもてなした鹿鳴館などの調度品や当時の写真などを展示。日本が欧米文化をいかに受け入れ、和魂洋才の文化を生み出したのかがうかがえる。
明治村は1965年に開設。解体される建造物から価値のあるものを選んで移築・復元し、現在は札幌電話交換局など10の国重要文化財を含む67件を展示している。
特別展では約30点を紹介。鹿鳴館の「桜花蒔絵小椅子(さくらばなまきえこいす)」は19世紀半ばに英国で流行した背もたれが気球のように丸みを帯びた「バルーンバックスタイル」のフレームを漆と蒔絵で装飾。日本の職人が和洋を巧みに融合させている。