愛媛県開発の高級中晩かん「紅まどんな」の収穫作業が、県内生産量の7割を占めるJAえひめ中央(松山市)管内で始まっている。ゼリーのような柔らかい食感が特長。歳暮など贈答用として人気が高く、22日から首都圏や県内百貨店などで販売する。
 紅まどんなは2005年に県が開発した「愛媛果試第28号」の愛称。商標登録され、糖度や酸などの基準を満たした果実だけに名称使用を認めている。
 伊予市大平の菊沢政志さん(64)のハウス10アールでは17日から収穫を開始。20日も菊沢さんが色づきを確認しながらパチン、パチンとはさみを入れ、丁寧に摘み取っていた。
 8月の日照不足などで品質が心配されたが、菊沢さんは「9月から天気が良く、糖度は順調に上がっている。ぜひ味わってほしい」と呼び掛けた。