伯方署は19日、自転車の交通事故防止に取り組む「自転車交通安全講習指導員(サイクルマスター)」に6人を委嘱した。
 署によると、1~10月の愛媛県内での自転車が絡む人身事故は840件で前年同期比14.5%減。一方で、「サイクリストの聖地」として知名度が高まっている瀬戸内しまなみ海道がある伯方署管内は12件と71.4%増えた。物損を含む管内の自転車事故のうち県外の人の事故は54.4%に上り、占める割合は前年同期より18.4ポイント増えている。
 署であった委嘱式では、飯野裕典署長が「県外の人が関与する自転車事故が増加傾向にあり、防止対策が喫緊の課題。交通安全意識の向上を図っていただきたい」とあいさつし委嘱状を渡した。
 サイクルマスターは、安全な自転車利用の啓発を図る制度。講習を受け認定試験に合格した住民が委嘱され、自ら模範を示すとともに交通安全教室などを開く。