中国四国百貨店協会が19日発表した愛媛県内百貨店2店の10月の売上高は、2度の台風接近による来店客減少などが響き、前年同月比3.9%減の39億7417万円だった。4月の消費税増税から7カ月連続の前年割れとなり、消費回復の足取りはなお重い。
 同協会は「化粧品や高額品は駆け込み需要後の反動減がなくなり、順調な売れ行きだったが、台風の影響で厳しい数字となった。11月は商店街との連携などで売り上げ確保に努めたい」としている。
 店舗別では、いよてつ高島屋が1.4%減の28億6392万円。ブランド品が好調でバッグなど身の回り品が1.6%増、食料品も1.0%増と前年を上回ったものの、雑貨は2.6%減、衣料品も2.2%減だった。
 松山三越は9.8%減の11億1025万円。昨年実施したベビー、紳士服売り場の改装セールの反動減で衣料品が14.0%減、身の回り品も9.6%減に落ち込んだ。