演劇どっとこむ「高松なう」
『高松なう』に向けて、昨年度は1週間のワークショプを行い、公開リーディングを上演しました。だいぶ高松にも馴染んできたところです。うどんにもまだまだ飽きません。この夏のワークショップでは、参加者と高松市内を街歩きし、私の知っている高松、知っているようで知らなかった高松、誰も知らなかった高松、いろいろな高松を演劇にしました。同じ場所でも、人によって全く印象が違うこともあります。思い出も、思い入れも違います。自分にとって何でもなかった場所も、他の人の思い出を聞くと見え方が変わったりもします。僕もすでに、参加者の方からいろいろな話を聞いて高松の見え方が変わってきています。そして、今私たちが高松にいることは、高松の昔、高松の未来とつながっています。「思い出」「今」「未来」をテーマに、いよいよ『高松なう』の公演です。決められたセリフを言うだけが演劇ではありません、出演者と観客が同じ時間を同じ場所で過ごす、まさしく「なう」でしかできない演劇の可能性を、そして、今高松にいる私たちの可能性を、ぜひ楽しみに来てください。
(多田 淳之介)
演出/多田 淳之介
出演/公募による参加者